どうも、ポケポケオです。私はギターエフェクターの試奏動画を見るのが好きで、就寝前はよくYouTubeで探しています。その中で気になっていたものがあって、この度購入しました!
それが今回紹介するJB-2 Angry Driverです!
このAngry Driverは、日本が誇るエフェクターブランドのBOSSと、アメリカ・カンザスシティーにあるJHS PEDALSが奇跡のコラボをして生まれました。
BOSSの歪みエフェクターでもかなり人気なBD-2(ブルースドライバー)と、JHSの代表的な製品であるAngry Charlie的なサウンドが出るだけでなく、BOSS→JHS or JHS→BOSSの直列、さらに並列つなぎと、計5種類のサウンドが楽しめます。
BD-2といえば、2000年代に猫も杓子も使っていたオーバードライブ。BUMP OF CHICKENの藤原基央さんやNUMBER GIRLの田渕ひさ子さんが使っていて、当時高校生の私は憧れていました!一方、Angry Charlieはマーシャルのアンプ、JCM800をシミュレートしたディストーション。「ニコイチになってるのってなんかお得そう…」と思い、さらに真っ白な筐体に真っ赤なつまみというおしゃれさが気に入ってこの度購入しました。
では、簡単にレビューをしたいと思います!
外見
真っ白な筐体に、7つのツマミが幅広いサウンドの秘密
左からボリューム、トーン、ゲイン、そしてモードセレクトとなっています。つまみは二段になっており、上がJHSモード、下がBOSSモードに対応しています。どことなく救急車みたいなデザイン。歪みエフェクターぽくなくて気に入っています。
リモート端子もあり、ここにフットスイッチをつなげるとJHSとBOSSのサウンドを切り替えることができます。直列や並列モードではJHSまたはBOSSの音をオフにすることができ、サウンドバリエーションが広がります!
モード
80年代のハードロックサウンドを彷彿とさせる図太いJHSモード
JHSモードは、ハードロックや初期ヘビーメタル的な音が得意分野。荒々しいストレートなロックをやりたい方にうってつけですね!
本家Angry Charlieは3バンドのイコライザーなので、それに比べると微調整が難しいかもしれません。しかしトーンの可変幅は広いので、むしろセッティングのしやすさという点では、アップデートされているとも言えますね!
アンプライクなディストーションを探している方におすすめのモードです。
00年代のギターロックサウンドから、ブースターまで使い勝手の良いBOSSモード
BOSSモードの特徴は、ジャキジャキとした歯切れの良いサウンド。ピッキングの強弱に反応しやすく、ボリュームの追従性もいいのでニュアンスを出しやすい点もポイントです。ディストーションサウンドはあまり得意ではないので、ギンギンに歪ませたいときにはJHSモードを使いましょう!
個人的にはトーンを絞り気味にして、ボリュームを上げたセッティングが好きです。またゲインとトーンを上げて、局所的にファズっぽく使うのも面白いかも!ブースターとして、アンプや他の歪みと組み合わせるのもおいしい使い方だと思います!
直列&並列(PARALLELS)モードで世界が広がる
Angry CharlieとBD-2、それぞれの音が出せるだけでもお買い得なJB-2。しかしその真価は「J>B」「B>J」といった直列モード、そしてJとBを相互干渉なく鳴らすことのできる並列モードにあります。
例えばAngry CharlieをBD-2でブーストする「J>B」ではよりガツンとしたサウンドに。私はハイゲインなディストーションとして使いたい場合、こちらを選びます。逆に「B>J」はより存在感のある音といったイメージ。個人的な感覚ですが、飽和感と温かみからもっともファズっぽいモードといえるかもしれません。
もっとも私が気に入ってるのが、並列モード。原音に対してAngry CharlieとBD-2をそれぞれ影響を与えずにかけることができます。これ普通に2つのエフェクターで再現しようとすると、接続上かなり大変かつ面倒なんですよね。それがこんなに簡単にできるっていうのは、他のエフェクターにない長所だと思います!
例えば並列モードでは、片方のツマミのゲインを下げてボリュームを上げることで、疑似的な原音ミックスをすることができます。また、それぞれのトーンやゲインをマックスに近づけると、スウェーデン発祥のデスメタルのようなサウンドにもなりますよ!
拡張性
別売りフットスイッチでサウンドバリエーションが広がる!
FS-5L、FS-6、FS-7などの別売りフットスイッチをつなぐと、JB-2とクリーンサウンドを切り替えられるだけでなく、JHSとBOSSを切り替えることが可能です。
また直列モードでは、前段に設定した歪みのオン・オフができ、PARALLELモードでは、BOSSのサウンドをオン・オフできますよ!JC120のようなクリーンのアンプでも、これ1台でメイン歪みとブースターを兼任できるので、フットスイッチを導入しない手はないですね!
ちなみにスイッチはラッチ型であれば、他社製品でも動作しますよ!
メリット&デメリット
コスパ抜群!1台5役
JB-2の長所はなんといっても、色々なサウンドが出せること。JHSモードもBOSSモードもどちらも使い勝手がよく、初心者さんの最初の歪みエフェクターにおすすめです。また後々より好みの歪みエフェクターに出会ったとしてもブースターとして使えるので腐りにくいこともメリットですね!
BOSSモードのBD-2は、約1万円、JHSモードの元になった本家Angry Charlieは約3.3万円です。JB-2は約2.6万円なので、なんと2台の合計よりもかなり安価で買えます!このコストパフォマンスはすごい!
完全独立2chの歪みエフェクターとしては使えないのが惜しい
フットスイッチをつなぐことでかなり便利になりますが、完全独立2chの歪みエフェクターとしては使えません。「J>B」、「B>J」モードでは直列サウンド自体のオン・オフ、前段の歪みのオン・オフしかできないんです。ゲイン、トーン、ボリュームは完全に独立しているだけに惜しいですね……。またPARALLELモードで、オン・オフできるのをBOSSとJHS、任意に選べたら最高でした。
まとめ
JB-2は、クランチからディストーション、ファズ風のサウンドまで出せる万能エフェクター
JB-2が一つあれば、無限に近い音作りが可能です!人によってはこれだけで歪みエフェクター探しの旅が終わるかもしれません。
直列やPARALLELモードでは、動かすツマミが多いのでセッティングが難しい側面もあります。それでもJHSやBOSSモードにし、単体の歪みエフェクターとして使えば初心者さんでも安心です。特にBOSSモードは、多くのギタリストから愛されるBD-2とほぼ同一のサウンドなので、長く使っていけると思いますよ!1台で2台分になるので「荷物を減らしたい……」なんて方にもぴったりです!
主な仕様
・規定入力レベル:-20dBu
・入力インピーダンス:1MΩ
・規定出力レベル:-20dBu
・出力インピーダンス:1kΩ
・推奨負荷インピーダンス:10kΩ以上
・コントロール:ペダル・スイッチ、MODEつまみ、DRIVEつまみ、TONEつまみ、LEVELつまみ
・インジケーター:CHECKインジケーター(バッテリー・チェック兼用)
・接続端子:INPUT端子、OUTPUT端子、REMOTE端子、ACアダプター端子(DC9V)
・消費電流55mA
・フットスイッチ:FS-5L、FS-6、FS-7
外形寸法 / 質量
幅 (W):73 mm
奥行き (D):129 mm
高さ (H):59 mm
質量(乾電池含む):445g